■■■ドリラー定石・テクニック集■■■
セオリーがなかなか見えてこないミスタードリラーですが、定石といったものはちゃんとあります。ここでは有用なパターンを紹介していきます。
絶対安地と一時安地と瞬間安地
掘り進む
屋根の確保
下に逃げる
AIR回収初級編
AIR回収上級編
タイムアタック
▼絶対安地と一時安地と瞬間安地
安地(安全地帯の省略形)はおおきく3つに分けれます。ブロックを壊したりしても安全である安地、ブロックを壊したりしない限り、安地となり続けるもの、連鎖の最中での一時的な安地との3種類です。
ブロックを壊しても安全な安地とは、要するに自機の上にまったくブロックのない状態のことです。その場所で左右、もしくは下のブロックを壊しても絶対にブロックに潰されることはありません。なんせ上にブロックがないんですから。これを絶対安地とよびましょう。
ブロックを壊さないかぎり安全な安地とは要するに2つ以上横に繋がったブロックを屋根にしたスペースのことです。これはブロックを壊してその連鎖などで屋根になっているブロックが消えるとその上のブロックが落ちてくるので、動かないかぎりは安全ですが、ブロックを壊しても安全とは言えません。これを一時安地と呼びましょう。
最後の連鎖の最中の一時的な安地とは一時安地の屋根より上で連鎖が起こっている場合の一時安地や、支えを失いぐらぐら揺れているブロックの下などです。連鎖中の一時安地の場合、たとえ自分でブロックを壊さなくても上で起きている連鎖の関係で屋根ブロックが消えてしまい、潰されてしまいます。揺れるブロックの下の場合は、ぼ〜っとしていると落下し始めて潰されてしまいます。これらを瞬間安地と呼びましょう。
▼掘り進む
さて、このゲームでは下へ下へと掘り進んでいくわけですが、自機が潰されるとミスとなるのでなにかしらの安地を確保しなくてはいけません。絶対安地が一番安全ですから、絶対安地を広げながら進んでいけば一番いいのですが、このゲームにはAIRというものがあります。つまり、時間が無制限ではないので、時間と安全との兼ね合いが必要です。
たとえば、スタート直後の絶対安地の状態から真下に掘っていけばどうでしょう?上にブロックが存在しない限り、絶対安地は絶対でありつづけます。ですが、このゲームではそれを回避するためにXブロックというものが存在します。Xブロックを避けねばならないため真下に進み続けるという方法は使えなくなってます。
となれば一時安地を利用して進むしかないですね。後半でのAIRの出現量の少なさ、AIRゲージの減りの早さを考慮するとかなりの速度で掘り進まねばなりません。500mを超えたあたりからAIRは2%/Sec、つまり、1秒に2%ぐらいずつ消費していきます。となれば10秒以内で1個取るようにしないといずれ窒息してしまいますね。
一時安地といえど、連鎖の終了を待って進んでいるうちは時間に追われてしまいます。ですから連鎖の終了を待つことなく、連鎖よりも早く、下へ下へと掘り進みます。こうなると、ぐらぐらと揺れているブロックの下が瞬間安地となりますので、止まりさえしなければ死ぬことはないはず、ですが実際にはある程度すすむたびに一時停止を余儀なくされます。その場合、瞬間安地を使って安全を確保しなくてはいけません。瞬間安地の屋根が消えるのを事前に察知し、その前に新しい瞬間安地に移動出来るようにならなくてはいけません。
話がちょっと抽象的になってしまいました。具体的な話をしましょう。図1.1のような場合、図1.2のように掘り進むと、上のブロックが2つ繋がり、屋根になってくれます。屋根の下を真っ直ぐに掘り進むと、屋根が消えたりしない限り安全ですよね?
そして、Xブロックに阻まれるなどでコースを変更する場合、同じような屋根の元となるものを探し、そこを又掘るようにします。これを繰り返せば下に進むことはできます。ですが、AIRの回収にはちょっとテクニックが必要になってきますよね。
図1.1 | 図1.2 |
図1.3のような場合、支えのブロックを壊したいとしましょう。支えにドリルをあてたあと、左に逃げ帰るのが普通ですが、下に掘るという選択肢もあります(図1.4)。
Xブロックの場合、左に逃げると結局右には移動できませんよね(図1.5)。図1.4のような避け方をすれば右へ移動することができます。支柱を壊してそのまま右に抜けてもかまいませんが、その場合、安全確保がいくぶん難しいですね。このように下に逃げ込むという選択肢を身につけると、対処できる状況というものがひろがります。
図1.3 | 図1.4 | 図1.5 |
Xブロックで囲まれきっていないAIRの回収について見ていきましょう。図2.1のようなXブロックの下にあるAIRはその隣の列を掘り進み(前述の屋根の確保をしていればモア・ベターです)、図2.2の様にAIRを回収して屋根のあるもとの列に戻りましょう。Xブロックで上下と左右のどちらかの3方向を囲まれている図2.3のような場合も同じように対処しましょう。
図2.1 | 図2.2 | 図2.3 |
Xブロックで上と左右どちらかの2箇所を塞がれている図2.4のような場合は図2.2の方法と同じような取り方でもいいのですが、屋根を確保しながら取る方法もあります。塞がれていない方の列を掘り進み、AIRを回収、そのまま2つのXブロックを新しい屋根にして下へと掘り進みます(図2.5)。これの変化で図2.6のような方法もあります。AIRの一つ下のブロックを壊し、そこから真下に掘り進めば、屋根の確保ができますし、AIRは後から落ちてきて回収できます。すぐ下で受け取るよりも時間を有効に使えますね。図2.5のように直接取れない場合はこのように下でキャッチします。
図2.4 | 図2.5 | 図2.6 |
Xブロックで上・左右の3方向を塞がれている、図2.7の場合は図2.6の方法のアレンジです。左右どちらかのXの下をくぐり、AIRの下を真下に掘り進みます(図2.8)。
図2.7 | 図2.8 |
中盤以降ででてくる4方向をXブロックで囲まれたAIR(図3.1)をどうとるか、これは重要な課題です。インストカードの載っている方法は図3.2の様に【A】の場所にブロックが無い場合、左のXブロックの下のブロックを壊し、図3.3の様にAIRを取る方法です。
この方法は図3.2のA部分にブロックが無いと言う限定された条件でしか使えません。
図3.1 | 図3.2 | 図3.3 |
図3.4の様に下のXブロックの一段下に位置し、数字の順にブロックを壊します。2を壊した後、微妙に間を取って3を壊すのがポイント。3を壊すことで、3の上のブロックは落下までの時間が延びますのでAIRのある列が先に落下します。
結果的に図3.5のようになります。ただし、この方法はXブロックが3つ繋がっていますよね?つまり、他に1つ余計なXブロックがあると、Xブロックが消えてその上のブロックが落ちてくるので注意が必要です。
図3.4 | 図3.5 |
ブロックの中にもぐっていく方法もあります。図3.6のように1〜5を壊します。4を壊したあとに間を置いて5を壊しましょう。ブロックの落下後、図3.7のようになります。上のXブロックが先の方法に比べて消えにくいといえば消えにくいのですが、このパターンの前提としては1、3、4の下が平らである必要があります。縦に繋がったブロックだったりするとうまくいかないので注意。
図3.6 | 図3.7 |
図3.8のような場合、Xブロックの下を壊し、Xブロックを消してAIRを取ります。図のAの部分やそれより上にXブロックがある場合も同様です。また、図3.9のような場合も左のXブロックを落とし、Xブロックを消してAIRを取ります。
図3.8 | 図3.9 |
また、図3.9のような場合でも下から取る方法があります。図3.10のように1〜5を壊します。4を壊したあと間を置いて5を壊しましょう。Xブロックが消えた後、図3.11のようにブロックが落ちてきますが、図3.11の位置にいれば、Xブロックが屋根になってくれます。
2、4のブロックを壊さなくても、ほとんど同じ状況になります。その場合は3を壊した後に間を取って5を壊します。5から下に掘って進むのもいいでしょう。
図3.10 | 図3.11 |
図3.12の場合は1〜3を壊してXブロックを消します。図3.13の場合は1〜3を間を取りながら壊し、3を壊して2の上のXブロックが落ちたらすぐにAIRをとります。AIRの場所は3つの繋がったXブロックが屋根になってくれます。
図3.12 | 図3.13 |
また、図3.14のように壊す方法もあります。間を取って4を壊し、さらに間を取って5を壊します(図3.15)。AIRを取ったら横に逃げましょう。
図3.14 | 図3.15 |
スコアを意識しはじめると、AIRをすべて取りつつ、且つ、早く進む必要があります。10分を切らないと、タイムボーナスは望めませんので、100mあたり1分未満で進まねばなりません。そのためには今まで挙げてきたようなAIRの多様な取り方のパターンを把握するだけでは対応しきれないのです。
そこで必殺の“Xブロック壊し”を行います。100mあたり1分を切るペースで進むとなると前半ではAIRゲージは余裕なので、Xブロック1個とAIR1個で±0%で回復しなくても、何個かに1個普通にとれれば大丈夫ですね。
最初の300mあたりまでは取りにくそうな物を取る場合にはXブロックを壊してでも時間をかけないようにします。300m〜400mではAIRがすべてXブロックで囲まれてますので、Xブロックを壊しながら全部とります。AIRが20%未満の状態ではXブロックは壊せないのでそうなりそうだったら普通にAIRを取りましょう。
400mいけば2色面なのでここでAIRを回復できます。前のレベルで無理できるのもこれのおかげです。
500〜700mぐらいでは3個に1つはXブロックを壊してもいいでしょう。700〜950mぐらいはしっかりAIRを取ってAIR切れでの窒息死しないように。950m〜のラストスパートはAIRが20%を切ってなければ迷わずXブロックを壊してAIRを取り、1000mに駆込みましょう。
何mの深さのAIRを取るかパターンにしてしまうのがいいのではないでしょうか。